はじめに|住宅ローン金利の「1%差」で数百万円の違いが!?
住宅ローンを検討している方の中には、「なんとなく金利が低いほうが良さそう」という認識はあっても、実際にどのくらい差が出るのかを具体的にイメージできていない方も多いのではないでしょうか?
たとえば、35年返済で金利が0.5%違うだけで、最終的な支払総額に数百万円の差が生じることもあります。
本記事では、損をしないための住宅ローン金利の基本知識から、変動金利と固定金利の違い、主要金融機関の金利比較、そして実際の支払総額シミュレーションまでを、初心者の方にもわかりやすく解説します。

1. 金利の種類と特徴|まずは基本をおさえよう
住宅ローンには、大きく分けて3つの金利タイプがあります。
金利タイプ | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
変動金利 | 半年ごとに金利が見直される | 当初の金利が最も低い | 金利上昇リスクがある |
固定金利期間選択型 | 最初の○年間のみ金利が固定される | 固定期間中は返済額が一定 | 固定期間終了後に金利が上がる可能性 |
全期間固定金利 | 返済終了まで金利が一定 | 返済計画が立てやすい | 他と比べて金利が高め |
2. 【実例比較】金利の違いでいくら変わる?シミュレーションしてみた
■前提条件
- 借入額:3,000万円
- 返済期間:35年
- 元利均等返済
- ボーナス払いなし
金利タイプ | 金利 | 月々返済額 | 総支払額 |
---|---|---|---|
A銀行(変動) | 年0.4% | 約76,000円 | 約3,184万円 |
B銀行(固定10年) | 年0.8% | 約82,000円 | 約3,444万円 |
C銀行(全期間固定) | 年1.3% | 約89,000円 | 約3,738万円 |
■結果から見えること
- 0.9%の金利差で、総支払額に約550万円の差
- 毎月の返済額では1万円以上の違い
- 変動金利は当初の負担が少ないが、将来的な金利上昇には注意が必要
3. 金利以外にも見るべきポイントは?「諸費用」と「団信」に注目!
● 諸費用の差にも要注意!
住宅ローンには、金利以外にも以下の費用がかかります。
- 事務手数料(定額/定率)
- 保証料
- 団体信用生命保険料(団信)
たとえば「ネット銀行」は金利が低い一方で、手数料が定率型(例:借入額の2.2%)で高額になるケースもあるため、トータルコストで見ることが重要です。
● 団信の保障内容も比較しよう
- 一般的な団信:死亡・高度障害に対応
- 付加型団信(例:がん団信、三大疾病付き団信):金利上乗せがある場合も
4. 金利上昇局面ではどうすべき?2025年以降の金利動向
現在(2025年時点)は日銀の政策金利引き上げの可能性が議論されており、今後の金利上昇が懸念されています。
今後の選択肢として有効なのは?
- 固定型金利で早めに安心を買う
- 変動金利+繰り上げ返済でリスクコントロール
- 金利上昇時に借り換えを検討
5. 住宅ローン金利の比較方法|情報収集はどうする?
● 比較サイトを活用する
以下のような住宅ローン比較サイトは、日々更新されており便利です。
- モゲチェック
- 価格.com 住宅ローン比較
- ARUHI住宅ローン比較
● 相談窓口を利用するのも一手
- 住宅ローン専門FPに無料相談
- 提携ローンありの不動産会社からの情報も有効
まとめ|「なんとなく」で選ばず、総支払額で判断を!
住宅ローン選びは、数十年にわたる家計に影響を与える重大な選択です。金利の違いは一見小さくても、35年という長い返済期間では数百万円の差となることもあります。
そのため、目先の金利の低さだけで判断せず、将来のリスクやトータルコストを含めて比較検討することが重要です。
「固定か変動か?」「今が借り時か?」という問いに対して、正解は一つではありません。自分のライフプランに合った選択をするためにも、情報収集とシミュレーションを欠かさないようにしましょう。
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