はじめに
「お金の話は家族にしづらい」──そう感じている人は多いのではないでしょうか。
特に日本では「お金=タブー」と考える風潮があり、相続・老後資金・保険といった話題は後回しにされがちです。しかし、話さないままでいると、いざというときに準備不足で慌てることになりかねません。
そこで注目したいのが 「お彼岸」というタイミング です。お彼岸は春分・秋分の日を中心にした年2回の行事で、先祖を供養し、家族が集まる機会でもあります。世代を超えて集まるこの時期だからこそ、自然に「これからのお金」について話しやすいのです。
本記事では、なぜお彼岸はお金の話をしやすいのか、そして資産形成を考えるときに意識すべき3つのポイントについて解説します。お彼岸をきっかけに、お金と向き合い、家族みんなで安心できる未来を描いてみませんか。

なぜ「お彼岸」はお金の話をしやすいのか?
1. 家族が自然と集まるから
お彼岸はお墓参りや親戚の集まりをきっかけに、普段離れて暮らす家族も集まりやすい日。親世代・子世代・孫世代と、複数の世代が一堂に会するので、ライフプランや資産形成のテーマを話し合う絶好の機会です。
2. 人生や未来を考える雰囲気があるから
お彼岸は「先祖を敬い、自分の生き方を振り返る日」。自然と「これからの人生」や「老後の暮らし」に意識が向かいやすいため、相続・保険・投資といったテーマを切り出しやすい雰囲気になります。
3. 季節の節目で“見直し”に向いているから
春分・秋分は季節の変わり目。家計やライフプランを仕切り直すにはぴったりの時期です。「せっかくだから、保険や老後資金も見直そう」と会話に結びつけやすいのも魅力です。
家族で資産形成を考える3つのポイント
1. 老後資金とライフプランを共有する
資産形成のスタートは「将来いくら必要か」を知ることから始まります。
- 老後資金は一般的に 夫婦2人で2000万円以上 が必要とされます。
- 公的年金だけで十分なのか? 退職金や預貯金はどう活用するのか?
- 旅行・趣味・介護など、どんな生活を送りたいのか?
これを家族で共有すると、「親世代はどう備えているのか」「子世代はどんな負担があるのか」が明確になり、将来の安心感が増します。
👉 お彼岸に集まった場で「1ヶ月の生活費」「理想の老後像」を共有してみると、資産形成の具体的な目標が見えてきます。
2. 保険を見直す
資産形成の土台を支えるのは 生命保険や医療保険 です。
- 万が一のとき、家族が困らないような保障があるか?
- 医療や介護のリスクに備えられているか?
- 契約したときのライフステージから、保障内容が古くなっていないか?
「親の保険はどうなっているの?」「子世代に必要な保障は?」といった会話をきっかけに、家族全体で保険を見直すことができます。
👉 保険は「入りっぱなし」になりやすいので、定期的な見直しが大切です。無駄な保険料を削減できれば、その分を資産形成に回せます。
3. 投資と貯蓄のバランスを考える
資産形成の肝は「貯める」と「増やす」のバランス。
- 若い世代は、時間を味方につけた 積立投資(つみたてNISA・iDeCo) が有効。
- 50代以降は、大きなリスクを避けつつ、安定的な運用と流動性の確保を重視。
- 教育費・住宅ローン・介護費用などライフイベントに備えつつ、余剰資金をどう投資に回すかを整理。
👉 お彼岸の家族会議では、「現金比率はどのくらい?」「投資にどれくらい回せる?」といった話題を共有すると、より現実的なプランが立てられます。
お彼岸にお金の話をするコツ
せっかく集まっても、話し方を間違えるとギクシャクしてしまうこともあります。以下のコツを意識するとスムーズです。
- 雑談から自然に切り出す
「最近ニュースで年金のことやってたけど…」など、日常の話題からつなげると自然です。 - 責めるのではなく共有する
「なんで貯めてないの?」ではなく「どう備えていこうか?」という前向きな姿勢で話すと、家族全員が安心して意見を出せます。 - 簡単に記録を残す
話した内容をスマホやノートにまとめておくと、次回の見直しや実行に役立ちます。
まとめ
お彼岸は先祖を供養する大切な日であると同時に、家族で未来を話し合う絶好の機会でもあります。
特に「老後資金」「保険」「投資」の3つは、資産形成の土台。お彼岸に自然な形で話題にできれば、家族の安心感が増し、将来の不安も減らせます。
次のお彼岸には、ぜひ「お金の話」をテーブルに乗せてみてください。家族の絆を深めながら、未来の安心も一緒に育てていきましょう。
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