はじめに:解約=損とは限らないが、安易な判断は危険
「毎月の保険料が家計を圧迫している…」「加入したけど内容がよく分からない…」「ほかにもっといい保険がありそう…」
そんな理由から、保険の途中解約を検討する人は少なくありません。しかし、安易に解約を決断してしまうと、大きな損失や後悔を招く可能性もあります。
本記事では、保険を途中解約することで起こりうる代表的な5つの落とし穴と、正しい見直しの方法をわかりやすく解説します。保険の見直しを検討中の方は、解約前にぜひ一読ください。

落とし穴①:解約返戻金が思ったより少ない
【よくある誤解】
「保険料を何年も払ってきたから、それなりの金額は戻ってくるはず…」
実際は、加入して間もないほど返戻金が少ない、もしくは0円というケースも多いです。
【なぜ?】
解約返戻金は、保険の種類・払込期間・経過年数などによって大きく異なります。特に10年以内の解約では、積立金が充分にたまっておらず、元本割れを起こすケースがほとんどです。
例:
- 終身保険:加入3年目で解約 → 返戻率は30〜50%ほど
- 学資保険:満期前に解約 → 満期金より数十万円少なくなる可能性あり
落とし穴②:保障が一気にゼロになる
解約=保険契約の終了です。死亡保障や医療保障など、万が一のときのカバーがすべて失われます。
解約後にすぐ別の保険に入り直せばいいと思うかもしれませんが、次のようなハードルがあります。
【注意点】
- 年齢が上がると新しい保険の保険料が高くなる
- 健康状態によっては、保険に加入できない可能性もある
保険は「万が一」に備えるもの。保障が途切れるリスクは、決して軽視してはいけません。
落とし穴③:税金や制度に関する恩恵を失う
生命保険料控除など、保険料を支払うことで得られる節税効果があります。
たとえば、年末調整や確定申告で保険料控除が使えることで、所得税・住民税の軽減が見込めます。
途中解約すると、その恩恵もなくなってしまいます。
【具体例】
- 年間支払保険料が8万円 → 所得控除で数千円〜1万円近くの節税効果
- 解約すると翌年からこの控除対象外に
落とし穴④:家計の一時的な安定で長期的な損失に
目先の保険料負担がなくなることで「家計がラクになった」と感じるかもしれません。しかしそれは短期的な安心にすぎません。
- 将来必要になる保障がない
- 病気後には再加入が難しい
- 老後に備えた資産形成ができない
など、中長期的な経済的不安を抱える結果になることも。
「貯蓄があるから大丈夫」と思っていても、入院費や介護費用、子どもの進学費用などは一度に大きく出費することもあります。
落とし穴⑤:本来必要な保障を見失ってしまう
解約を検討する際、「この保険が本当に今の自分に必要なのか」を明確にすることが重要です。
ただ「高いから」「使ってないから」では、本来カバーすべきリスクを見落としてしまうことがあります。
【おすすめのステップ】
- 自分や家族のライフステージを確認(独身・既婚・子あり・老後など)
- 必要な保障内容を整理(死亡保障・医療保障・介護保障・教育資金など)
- 保険商品を「減額」「払済」「転換」なども含めて比較検討
【番外編】途中解約の前に取れる3つの選択肢
保険をやめる以外にも、家計を見直す方法はあります。
① 保険の減額
保障金額を下げて、毎月の保険料を軽減できます。
② 払済保険への変更
以後の保険料支払いを停止し、積立部分で最低限の保障を確保。
③ 保険の転換(乗り換え)
新しい保険に変更することで、今よりも合理的なプランが組めることも。
どの選択肢も「途中解約よりもダメージが少ない」場合があります。FP(ファイナンシャルプランナー)に一度相談してみるのも有効です。
まとめ:途中解約は最終手段。慎重に判断を!
保険は「もしも」のために備えるもの。その「もしも」が起きたときに解約していたら…後悔しても取り返しがつきません。
途中解約を検討している方は、以下の点を必ずチェックしてください。
- 本当にその保障は不要か?
- 解約後の生活設計はどうなるか?
- 他の手段(減額・払済・転換)は検討したか?
「知らなかった…」では済まされない落とし穴が、そこにはあります。
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