はじめに:なぜ「死亡保険の必要額」を知るべきなのか?
死亡保険は「人生の万が一」に備えるための大切な保障です。しかし、多くの人が「何となく加入」「営業に勧められるまま加入」しているのが実情ではないでしょうか?
家族構成、年齢、収入、住居状況によって、本来必要な保険金額は大きく変わります。過剰加入は無駄な出費、保障不足は家族の生活に深刻な影響を与えます。
そこで今回は、誰でもわかる「死亡保険の必要保障額の計算方法」と、「自分に合った保険の選び方」をプロの視点からわかりやすく解説します。

1. 死亡保険の目的を再確認しよう
まず、死亡保険には以下の2つの主な目的があります:
- 遺された家族の生活を支えるための生活保障
- 葬儀費用や残債(住宅ローンなど)の清算
代表的な死亡保険の使い道
項目 | 目安金額 |
---|---|
葬儀費用 | 約100万~200万円 |
教育費(子1人) | 約1,000万円前後 |
住宅ローン残債 | 残額により変動 |
生活費補填(10年分) | 約2,000~3,000万円 |
2. 死亡保険はいくら必要?「必要保障額」の出し方
死亡保険の金額は「一律◯◯万円」が正解ではなく、家庭ごとのシミュレーションが重要です。
ステップ①:遺族が必要とする生活費を算出
- 子どもが独立するまでの生活費
- 教育費(大学進学を前提にするかどうか)
- 配偶者の老後の生活費
例:30代夫婦・子ども2人・賃貸住宅の場合
- 月の生活費:25万円 × 12ヶ月 × 20年 = 約6,000万円
- 教育費:1,000万円
- 葬儀費用:200万円
- 合計:約7,200万円
ステップ②:すでに準備できているお金を差し引く
- 配偶者の収入(働き続ける前提)
- 貯金・資産
- 公的遺族年金(例:遺族基礎年金・遺族厚生年金)
例:年金・貯金等で3,000万円相当の備えがある場合
必要保障額は → 7,200万円 - 3,000万円 = 4,200万円
3. 家族構成別の必要保障額シミュレーション
■ 独身(扶養なし)
- 必要額:最低限の葬儀費用+借金整理 → 約200~300万円程度
■ 既婚(子どもなし)
- 配偶者の生活費補填:数百万円~1,000万円程度が目安
■ 既婚(子どもあり)
- 教育費、生活費、老後資金を考慮し、3,000万円~7,000万円程度
4. 保険タイプ別の特徴と選び方
■ 定期保険(掛け捨て)
- 安い保険料で大きな保障が得られる
- 子どもが小さい世代におすすめ
- 一定期間で保障が終了する
■ 終身保険
- 一生涯の保障
- 保険料が高めだが、相続対策・貯蓄目的にも◎
■ 収入保障保険
- 毎月定額が支払われる形式
- 実生活に即した保障設計が可能
5. 死亡保険選びで失敗しないための3つのポイント
✅ ①「見栄」で保険金額を決めない
高額な保険金額=家族の安心、とは限りません。必要な金額を計算してから決めるべきです。
✅ ② 保険料負担を年収の5~10%以内に抑える
無理な支払いは長続きしません。家計に負担をかけない範囲で設計を。
✅ ③ 定期的な見直しが重要
ライフステージの変化(結婚・出産・転職・住宅購入)ごとに保険内容の見直しを。
6. よくある質問(FAQ)
Q1:会社の団体保険だけで十分ですか?
A1:会社の保険は退職すると失効するため、個人での保険加入は必須です。
Q2:共働きの場合も高額な死亡保険が必要ですか?
A2:収入バランスと扶養の有無によります。パートナーが生活費を賄えるかを基準に検討を。
まとめ:自分と家族の「安心ライン」を見つけよう
死亡保険の加入は、将来の不安をお金でカバーする人生設計の一部です。
「とりあえず入っておく」ではなく、数字に基づいた合理的な判断が、家族と自分の安心に繋がります。
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