はじめに:その保険、本当に“安心”できていますか?

「万が一の時に備えて手厚い保険に入っておこう」
そんな思いで選んだ保険。でも気づけば毎月の保険料が高額になり、家計の負担に。
その原因の一つが“特約”のつけすぎです。

実は多くの人が、「必要だと思っていたけど実は不要」な特約に入っていることをご存じでしょうか?
今回は、保険のプロも驚く「ムダな特約」TOP5と、それらを整理するための実践ステップを解説します。


特約とは?―本契約に“付け足す”オプション

特約とは、主契約に対して「必要に応じて付加できるオプション保障」のことです。
例えば医療保険に「がん特約」や「先進医療特約」、生命保険に「災害死亡特約」など、さまざまな種類があります。

一見便利なようで、実は「重複」「過剰」「時代遅れ」な保障になっているケースも少なくありません。
ではさっそく、加入者が多い“ムダ特約”の実態を見ていきましょう。


【TOP5】保険のプロが絶句するムダな特約とは?

第1位:通院特約(医療保険)

なぜムダ?
通院時に定額の給付金が出る仕組みですが、給付金は1回2,000〜5,000円程度が多く、実際の通院費用に対して割に合わないケースも。
また、給付対象が「入院前後の通院のみ」など制限が多く、思ったほど使えないことも。

見直しポイント:
頻繁に通院していない人や、健保や高額療養費制度でカバーできる人は不要かも。


第2位:災害死亡特約(生命保険)

なぜムダ?
事故や災害時に死亡した場合に、通常の死亡保険金に上乗せされる仕組みですが、自然災害や事故による死亡率は非常に低いため、費用対効果が悪いとされています。

見直しポイント:
すでに十分な死亡保障に入っているなら、無理にこの特約をつける必要はありません。


第3位:入院一時金特約

なぜムダ?
「入院初日に〇万円支給」という仕組みですが、実際の入院期間が短くなってきている現代では、入院日額での保障でカバーできるケースが多く、過剰な保障になる可能性があります。

見直しポイント:
医療保険で日額保障がついていれば、わざわざ一時金特約を追加する必要はないことも。


第4位:先進医療特約の長期見直し

なぜムダ?
先進医療の技術料は高額ですが、使用される機会は限られており、しかも制度改正により対象施術の範囲が頻繁に変化しています。

見直しポイント:
保険の更新時に先進医療の対象施術が減っていたり、すでに使えなくなっていたりする場合も。契約の内容を確認しましょう。


第5位:三大疾病保険の重複加入

なぜムダ?
がん・脳卒中・心筋梗塞などの三大疾病は確かにリスクが高いですが、複数の保険に加入していると保障が重複し、過剰な保険料を払っている場合があります。

見直しポイント:
特約の内容が他の保険とカブっていないか、重ねて入っていないかを確認しましょう。


ムダな特約を見直す3つのステップ

ステップ1:今の契約内容をすべて把握する

保険証券やマイページで、付加している特約を一つずつ確認します。
「なぜこれをつけたのか?」を自分に問いかけてみましょう。

ステップ2:重複・不要な保障をリストアップ

他の保険や公的制度(健康保険、高額療養費制度、介護保険など)でカバーできる項目がないかをチェック。

ステップ3:保険ショップや専門家に相談する

中立的な立場のファイナンシャルプランナーや保険代理店に相談し、客観的なアドバイスを受けましょう。


よくあるQ&A

Q. 特約を外すと保険料はどのくらい下がる?
→月額500〜2,000円程度下がるケースが多く、年間にすると1〜2万円の節約になることも。

Q. 特約を外すと保障がなくなるのが不安です…
→本当に必要な特約だけを残すことで、保障の質とコスパがアップします。不要なものにお金を払い続けるリスクの方が高いことも。


おわりに:保険を“守り”から“攻め”の家計術へ

保険は「安心のためのコスト」ですが、それが“ムダ”になっていては本末転倒。
定期的に見直すことで、家計の改善にもつながります。
今こそ「つけっぱなしの特約」を見直し、必要な保障を見極めた“賢い保険”へシフトしましょう。

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