「会社員と違って、自営業って年金どうなるの?」
「老後に本当に年金だけで暮らしていけるの?」
こうした不安を感じたことはありませんか?
会社員であれば、厚生年金に自動的に加入でき、企業が半額負担してくれるメリットがあります。一方、自営業(フリーランス・個人事業主)は国民年金が基本で、老後の生活に不安を感じやすいのが実情です。
しかし、適切な知識と準備をすれば、自営業者でも老後を安心して迎えることができます。
この記事では、「自営業 年金 どうする?」という悩みに対し、年金制度の仕組みから具体的な対策まで、分かりやすく網羅的に解説します。

目次
- 自営業者が加入する年金とは?
- 国民年金だけで足りるの?
- 老後の不安を解消する3つの制度
- 年金以外の資産形成も大切
- 自営業の年金対策でよくある質問(Q&A)
- まとめ:将来の不安を“今”の行動で減らそう
1. 自営業者が加入する年金とは?
自営業やフリーランスが基本的に加入するのは「国民年金(基礎年金)」です。
これは日本国内に住む20歳以上60歳未満のすべての人に義務づけられており、2025年現在の保険料は月額約16,980円(年度ごとに変動)です。
✔ 国民年金の特徴
- 受給額:満額で年間約80万円(月額約6万6,000円)
- 加入期間:原則40年間(480ヶ月)
- 全額自己負担(会社員のように企業が半額負担することはない)
つまり、自営業者の年金は老後の生活費としては不十分であることが多く、対策が必須です。
2. 国民年金だけで足りるの?
はっきり言って「足りません」。
老後に必要とされる生活費は、一般的に月額22〜25万円と言われています。
それに対して国民年金だけでは月6万〜7万円程度しか支給されず、毎月15万円以上が不足する計算になります。
🔍 【例】老後30年生きる場合
年間180万円 × 30年=5,400万円(理想の老後生活費)
国民年金の総支給額:約2,400万円
→ 不足分:約3,000万円!
この「老後資金ギャップ」を埋めるには、今からの対策が不可欠です。
3. 老後の不安を解消する3つの制度
① iDeCo(個人型確定拠出年金)
自営業者にとって、最も重要な年金対策のひとつが**iDeCo(イデコ)**です。
- 月額68,000円まで掛け金を設定可能(自営業者の上限)
- 掛け金が全額所得控除 → 節税効果が大きい
- 運用益も非課税
- 60歳以降に年金または一時金で受け取り可能
メリット:税制優遇が非常に大きく、将来の年金資産形成に向いている
注意点:60歳まで引き出せないため、資金の流動性に注意が必要
② 小規模企業共済
自営業者の“退職金代わり”とされる制度。
- 月額1,000円〜70,000円の範囲で掛金を選べる
- 掛金が全額所得控除
- 廃業や老齢で受取可能(満期受取も可能)
メリット:中途解約でも一定額が返還される/退職時の資金準備に最適
注意点:加入後一定期間未満の解約だと元本割れの可能性あり
③ 国民年金基金
「上乗せ年金」の代表格。
- 国民年金に上乗せするかたちで加入
- 毎月一定額の年金を終身または一定期間受け取れる
- 掛金が全額所得控除
メリット:将来的に“確実な定額年金”が得られる
注意点:途中解約ができない/インフレリスクあり
4. 年金以外の資産形成も大切
制度を活用するのはもちろん大切ですが、「それ以外」にも資産形成の意識を持ちましょう。
✔ おすすめの資産形成方法
- 積立NISA(少額から長期運用)
税制優遇+途中引き出しも可能で自由度が高い - 高配当株投資やETF運用
自営業の収入が安定していれば、配当収入を老後資金に - 不動産収入(賃貸経営)
定年がない自営業者にとって、家賃収入は強力な味方に
「年金+自己運用」で、**収入源を複数持つ(マルチインカム)**ことが今後ますます重要になります。
5. 自営業の年金対策でよくある質問(Q&A)
Q. iDeCoと国民年金基金、どっちを優先すべき?
基本はiDeCoからスタートがおすすめ。
節税効果と運用性が高く、将来の受取額も自分でコントロールできる点が魅力です。余裕があれば、国民年金基金で“年金額の底上げ”を。
Q. 資金に余裕がないときはどうする?
まずは月5,000円の積立でもOK。
小さく始めて、慣れてきたら増やす形でも十分です。最も大事なのは「早く始めること」です。
Q. 家族のためにも年金対策を考えた方がいい?
もちろんです。自営業者には企業の退職金も保障もありません。家族の生活や将来の教育費にもつながる話なので、年金は“家族の未来”と考えておくのがベストです。
6. まとめ:将来の不安を“今”の行動で減らそう
自営業の年金は、「何も準備しなければ不安が残る」もの。
しかし、知識を持ち、行動することで確実に未来は変えられます。
今日が、人生でいちばん若い日。
老後の安心は、今のあなたの選択で決まります。
小さな一歩が、未来の大きな安心に変わることを忘れないでください。
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