はじめに:なぜ今「お金に強い子」が求められるのか?
キャッシュレス化が進み、物価が上昇し、将来の年金不安も広がる今、「お金の知識」は生きるために欠かせないスキルとなりました。にもかかわらず、学校ではお金の教育が十分に行われていないのが現状です。そのため、金銭感覚を育てるのは家庭の役割が非常に重要です。
この記事では、「お金に強い子」に育てるために、日々の生活の中で自然と実践できる家庭習慣を7つに厳選してご紹介します。無理なく楽しく、そして将来の自立につながる教育として、ぜひ取り入れてみてください。

習慣1:おこづかいは「固定制+自己管理」で渡す
おこづかいは、最も実践的な金銭教育の入り口です。「欲しいものを買うためのお金」ではなく、「お金をどう使うかを学ぶ教材」として考えましょう。
ポイント:
- 毎月同じ日に決まった額を渡す「固定制」にする
- 基本的に使い方は本人に任せる
- 無駄遣いしても失敗として学ばせる
これにより、予算内でやりくりする力や、計画性、自己責任感が身につきます。
習慣2:「お金の話」を日常会話にする
多くの家庭では、お金の話はタブー視されがちです。しかし、子どもは親の背中を見て育ちます。日常生活の中で、お金の価値や使い方についてオープンに話すことで、「お金は汚いものではない」と自然に理解できるようになります。
会話例:
- 「今日は○○スーパーの特売日だったから、いつもより安く買えたね」
- 「この電気代、先月より増えてる。どうしてだろう?」
リアルなお金の話は、社会とのつながりを学ぶ機会にもなります。
習慣3:「使う・貯める・寄付する」の3つの財布を作る
お金は「使う」だけでなく、「貯める」「人のために使う」という視点も大切です。小さな頃からこの3つの財布を分けて管理することで、バランス感覚が自然と育ちます。
具体的な実践法:
- おこづかいを3等分し、それぞれの目的で使わせる
- 「寄付」は身近な募金箱や、被災地支援などを一緒に選ぶ
この習慣は、思いやりや将来の投資意識にもつながります。
習慣4:買い物に一緒に行き、値段や選択の理由を話し合う
スーパーやコンビニなど、買い物の現場は最高の学びの場です。親子で一緒に買い物しながら、値段を比較したり、選択理由を説明し合うことで、価格の感覚や合理的な判断力が養われます。
会話例:
- 「この牛乳は100円安いけど、賞味期限が短いね」
- 「こっちの方がちょっと高いけど、量が多いからお得かも」
実生活に即した判断力が育ちます。
習慣5:「欲しいものリスト」を書かせ、時間をおいて再考させる
衝動買いを防ぐには、「待つ力」が重要です。欲しいものはすぐに買わず、まずはリストに書いて、数日後に本当に必要かを考え直させる習慣をつけましょう。
効果的な工夫:
- 欲しい理由と使い道もリストに書かせる
- 一週間後に再確認して、まだ欲しいなら検討する
この習慣により、「本当に必要なもの」と「一時の欲望」の違いを学べます。
習慣6:簡単な「家計簿」や「おこづかい帳」をつける
記録をつけることで、自分が何にお金を使っているのかを可視化できます。小学生でもできる簡単なおこづかい帳を使って、支出を記録させましょう。
ポイント:
- 細かい金額でなくてもOK。「何に使ったか」だけでも記録する
- 月末に一緒に振り返って、来月の目標を立てる
数字に強くなり、予算感覚が身につきます。
習慣7:「働いて得たお金」の価値を体験させる
手伝いを通じて「労働の対価」を感じさせることも大切です。報酬を渡すことで、働いて得たお金のありがたみや、使い方の違いを体感できます。
実践例:
- 家の掃除、犬の散歩など、一定の責任がある手伝いに報酬をつける
- 報酬で得たお金は「自由に使ってよい」とする
「労働=お金」の意識が芽生え、無駄遣いが減っていきます。
まとめ:家庭の小さな習慣が「お金に強い子」を育てる
お金に強い子は、将来の選択肢が多い子です。決して「お金持ちにする」ことが目的ではなく、「自立して生きていける力」をつけてあげることが、今の時代に求められる家庭の教育です。
今回紹介した7つの習慣は、どれも今日から始められるものばかり。親が構えず、楽しみながら実践することで、子どもは自然と学んでいきます。
「お金の話=ポジティブで大切なこと」という価値観を、家庭から始めていきましょう。
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