はじめに|「同意します」を軽く見ていませんか?

スマホでアプリを入れるとき、SNSを始めるとき、Webサイトを開くとき——
あなたは「利用規約を読みました。同意します」というボタンを何気なくタップしていませんか?

たった1クリックで「トラブルに巻き込まれた」「勝手にお金が引き落とされていた」「個人情報が漏れた」……そんな事例が若者を中心に増えています。

この記事では、「同意します」を押したことで実際に起きた3つのトラブル事例を紹介しつつ、何をどう注意すればいいのかを分かりやすく解説します。


1. なぜ「同意します」が危険なのか?

● 同意=契約の成立

法律上、「同意します」を押すという行為は、その内容に契約として合意したことと同じ意味を持ちます。
たとえ規約を読んでいなかったとしても、「読んで同意した」とみなされるのが原則です。

つまり「読んでなかった」は言い訳にならないのです。

● 若者は特に狙われやすい?

10代〜20代はスマホネイティブ世代。新しいアプリやSNSをすぐに試す反面、契約や規約への意識が薄くなりがちです。
「無料だから大丈夫」と思い込んでしまい、実はサブスク課金だった、個人情報が抜かれていた…といったトラブルが後を絶ちません。


2. 【実録】「同意します」が引き起こした3つのトラブル事例

事例①|知らない間に毎月1,980円の課金が発生

大学生Aさん(19歳)のケース:
「無料診断」アプリを試すために軽い気持ちで登録。「同意します」を押した後、特に何も表示されなかったので放置していたところ、1,980円の課金が毎月発生。半年後、クレカ明細を見て初めて気づいた。

原因:
利用規約に「3日間の無料期間終了後、自動的に月額課金に移行」と記載。契約が成立していた。

教訓:
「無料」の文言だけを信じず、無料期間終了後の条件までしっかり確認すること。


事例②|「AI似顔絵アプリ」で顔写真と氏名が第三者に渡っていた

専門学生Bさん(20歳)のケース:
人気の似顔絵生成アプリを使う際に、「写真と名前の使用に同意します」という項目にチェック。
後日、自分の顔が無断で広告に使われていたことを友人から知らされる。

原因:
利用規約に「提供された写真データおよび氏名は商業利用に使用する場合があります」と明記されていた。

教訓:
「どこまでの権利をアプリに渡すのか」を明確に理解する必要がある。特に写真・音声・氏名などの個人情報に関わる内容は慎重に。


事例③|マッチングアプリの利用で退会できず、違約金を請求された

社会人Cさん(22歳)のケース:
マッチングアプリに登録し、利用開始。数週間後に退会を試みたが、なぜか「利用規約違反により解約できません」と表示され、3万円の違約金を請求された。

原因:
登録時に「3ヶ月以上の継続利用を前提とし、途中解約には違約金が発生する」旨の同意をしていた。

教訓:
長期契約・自動継続・違約金などの文言がないかを必ず確認。
特に定額サービスの利用時は「解約条件」に注意。


3. 規約や同意事項を確認する5つのチェックポイント

  1. 無料=ずっと無料ではないかもしれない
     →「○日間無料」と書かれていれば、その後に料金が発生することが多い。
  2. 「第三者提供」に関する記述に注目
     →データや情報が他社に流れる可能性あり。
  3. 自動継続の有無
     →解約しないと自動で課金が続くサービスに注意。
  4. 利用者の責任や義務
     →意外と細かく「禁止事項」や「利用制限」が書かれている。
  5. 退会・解約方法が明記されているか
     →「いつでも退会OK」がウソな場合も。

4. 若者ができる「同意トラブル」予防の習慣

  • 気になる規約はスクショしておく(後から見返す用)
  • 1度でも課金や氏名入力が必要なら、特に慎重に
  • 「読み飛ばしそうな場所」こそ意図的に読む
  • 信用できるレビューや口コミを確認
  • 分からなければ一旦保留する勇気を持つ

まとめ|“タップ1つ”があなたの未来を左右する

「利用規約なんて読む時間ないし…」「周りも押してるから大丈夫」
——そんな軽い気持ちが、後から大きな損害につながることもあります。

たしかにすべての規約を逐一読むのは大変です。でも、少なくとも**「課金・個人情報・解約」に関わる部分だけでも目を通す**こと。それが、今の時代を安心して生きるための最低限の“自己防衛”です。

20代からのスタートラインである今こそ、“自分の情報は自分で守る”意識を持ちましょう。


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