はじめに:疲れが「取れない」社会人が増えている?

「しっかり休んだはずなのに、なぜか疲れが抜けない」
そんな悩みを抱える社会人が今、増えています。

実際、厚生労働省のデータでも、過労やストレスによる心身の不調を訴える社会人の割合は年々増加傾向。とくに20代後半〜40代の働き盛り世代に多く、「体力の低下」ではなく、「働き方の歪み」が原因となっているケースも少なくありません。

今回は、「休んでも疲れが取れない」状態の原因と、すぐに実践できる解消法を詳しく解説します。あなたの働き方を見直すヒントが、きっと見つかるはずです。


第1章:それ、ただの疲れじゃない?「働きすぎ」のサインとは

■ 1-1. 休んでも翌朝だるい・眠気が取れない

「週末に寝だめしたのに、月曜の朝からぐったり…」
これはただの睡眠不足ではなく、慢性的な交感神経の緊張状態かもしれません。働きすぎにより、体と心が常に「戦闘モード」になり、リラックスできなくなっている可能性があります。

■ 1-2. 楽しいはずの趣味にも興味が持てない

本来、心を癒すはずの趣味や娯楽に興味を持てなくなったら要注意。心のエネルギーが枯渇しているサインです。これは、うつ状態の初期段階で見られることもあります。

■ 1-3. 小さなことにイライラする、涙もろくなる

感情の起伏が激しくなっている場合も、「働きすぎ」の影響が疑われます。ストレスホルモンの分泌バランスが崩れ、自律神経にも影響を及ぼしているのです。


第2章:「働きすぎ社会人」が陥りやすい4つの思い込み

■ 思い込み①:「休む=甘え」と感じてしまう

責任感の強い人ほど「休むのは悪」と考えがち。しかし、これはパフォーマンス低下のスパイラルを招きます。

■ 思い込み②:「まだ大丈夫」と限界を見逃す

自覚がないまま、無理をしてしまう社会人は多いです。特にテレワークや在宅勤務では、オンオフの境界が曖昧になり、気づけば深夜まで仕事…ということも。

■ 思い込み③:「成功するにはハードワークが必要」

確かに努力は必要です。しかし、質の高い休息も仕事の一部であることを忘れてはいけません。

■ 思い込み④:「みんな頑張ってる、自分だけじゃない」

「比較」によって無理を正当化する癖は、あなた自身のSOSを見逃す原因になります。


第3章:疲れが取れない社会人が実践すべき5つの解消法

■ 解消法①:夜スマホを手放す「デジタルデトックス習慣」

寝る1時間前からスマホやPCを見ないことで、**メラトニン(睡眠ホルモン)**の分泌が促進され、深い眠りを得やすくなります。

■ 解消法②:週1日は「何もしない日」を作る

家事・勉強・予定をすべて排除した“空白日”は、脳のリセットに有効。これはマインドフルネス効果にもつながります。

■ 解消法③:軽い運動と日光浴で「セロトニン」を増やす

散歩や軽いストレッチは、脳内のセロトニンを活性化し、心の安定をもたらします。特に朝の光を浴びることで、体内時計もリセットされます。

■ 解消法④:周囲に頼る勇気を持つ

「手伝って」と言える力は、強さです。無理を抱え込まず、上司・同僚・家族などに小さなお願いをするだけでも、精神的負荷が軽減されます。

■ 解消法⑤:働き方を見直す(転職や配置転換も視野に)

どうしても改善できない場合は、「今の職場にこだわる理由」を再考することも必要です。転職=逃げではなく、自己防衛の選択肢です。


第4章:それでも疲れが続くときは、専門家に相談を

もし、以下のような状態が2週間以上続いている場合は、心療内科や産業医への相談をおすすめします。

  • 常に眠気がある
  • 食欲がわかない、逆に過食になる
  • 頻繁に涙が出る、感情の起伏が激しい
  • 出社前に体が動かない
  • 朝、理由もなく不安になる

社会人として責任を果たすには、まず自分の心身を守ることが最優先です。


まとめ:頑張り屋さんこそ、「休む力」を身につけよう

日本の社会人には「働きすぎるほど評価される」という価値観が根強く残っています。しかし、それでは長く健やかに働くことはできません
疲れを放置すれば、心身の不調やキャリアの停滞、家庭関係の悪化など、人生全体に影響を及ぼしかねません。

「まだ大丈夫」は、「もう限界かも」のサインかもしれません。
休んでも疲れが取れないと感じたら、ぜひ今回ご紹介した方法を取り入れ、小さな変化から始めてみてください。


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